この本は「老後不安の3K」と言われるー「孤独」「健康」「お金」ーこれらの心配事をすべて捨て去るための本、だそうです。さらに著者は、この本を通して「60歳からの人生は、これまでにない、幸福な時期になるということ」を伝えたいとのこと。その方法とは「好き放題にして我慢をしない」です。反対に、悲観的だったり、固定観念にとらわれていたり、したいこともせす我慢していたりする人は、老化のスピードが明らかに速いそうです。
まず、「孤独」について。人間関係は好きな人としか付き合わないです。とかく、在職中は嫌な人とも付き合わざるを得ず、むりをしてストレスを抱え込むこともあったでしょう。しかし、定年後はそんなストレスからは解放されたことでしょう。友達は、つくるものではなくできるものです。まずは好きなことをやるなかで友達も見つかるのではないでしょうか。そのなかでいい人間関係も生まれるのではないでしょうか。
次に、「健康」です。老化が本格的に始まる60歳をすぎたら、食べる量を減らす、血圧や血糖値を下げる、とは逆の発想が必要だと著者は言います。老化とは、もとある機能が落ちることを意味します。その流れをさらに加速させるような医療は受け入れないことが大切です。著者は、「血圧を下げる」「血糖値を下げる」などの「引き算」医療が高齢期の活力を奪う原因になっているといいます。今ある元気と活力を保つ高めるという考え方「足し算」の発想に変えるということです。
最後に、「お金」です。そもそもお金は貯めることではなく、使うことで価値が出るものです。お金は使わないと、もったいないのです。著者は言います「死ぬ前の最大の財産は、お金ではなく、思い出である。したいことに存分にお金を使えば、人生の最後に、幸福な思い出が残る。」
老後の不安を払しょくし、「したいことをして」「したくないことはしない」に徹すれば、ストレスにとらわれることもなく、若々しく生き生きと、これからの人生を送れるでしょう。