私たちは、老化により体力や筋力は衰え、筋肉は減少すると言われてます。40歳を過ぎると1年に1%脂肪が増え、1%筋肉が減ると言われています。特に瞬発力を発揮する白筋が衰えます(
動きが遅くなる)。そこで重要になるのが運動です。
*運動には以下のように様々な効能があります。
・姿勢をよくする・理想体重の維持に役たつ・血管の老化防止・体力筋力の増強・最大酸素
摂取量の増大(心肺機能が向上)・血液中の中性脂肪を減らす(善玉コレステロール増加
)・脳神経機能を活性化・血糖値を下げる(糖尿病のリスクを下げる)・視力を敏感にす
る・緑内障のリスクを下げる・腰痛の解消・便秘症の改善・骨を丈夫にし、骨粗しょう症
のリスクを下げる・乳がん、大腸がん、前立せんがんの発症リスクを下げる・靭帯や腱の
強度を増す・性的能力を高める・睡眠の質を改善する・うつ病の軽減・ストレス解消
*運動の種類
エネルギー供給機構の違いにより大きく有酸素運動と無酸素運動の2つに分けられます。。
・有酸素性運動
ウォーキング、ジョギングなど低い強度で長時間できる運動です。酸素を取り入れながら
行い、主なエネルギー源は脂肪です。全身持久力(心肺機能・筋持久力)の向上が期待で
きます。
・無酸素性運動(レジスタンストレーニング)
高い強度の短時間の運動で、主に瞬発力や筋パワーの向上が期待できます。
「レジスタンストレーニング」
抵抗・負荷をかけたいわゆる筋力トレーニングのこと。スローレジスタンスとパワーレジ
スタンスがあります。
特に近年スローレジスタンストレーニングが注目されアンチエイジングにも効果的とされ
ています。
a.レジスタントレーニングの適正な負荷
最大筋力・・・1RM(1回しか持ち上げられない重さ)の80%前後が最も筋肥大には効果
的。
b.レジスタンストレーニングの効果
脂肪燃焼、骨密度の増加、姿勢の維持、血液循環作用、体温調節、成長ホルモンの分泌
成長因子(サイトカイン)の分泌、交感神経の活性化によるアドレナリンとノルアドレナ
の分泌
c.スローレジスタンストレーニング
パワーリフティングのような筋肉トレーニングではなく、スローリフト(太極拳のような
切れ目のない運動)が最も成長ホルモンの分泌に効果的です。スクワット後の太ももが張
つた状態が成長ホルモンの分泌を促しており、負担が少なく、障害の危険性も低いので、
高齢者にも可能です。
d.ストレッチング
・運動前のウォームアップとクールダウンで必ず行う。
・柔軟性を高め、事故や骨折の予防になる。
・体のゆがみの矯正や血行を良くする効果がある。
・ポイント
1.どこを何のために伸ばしているかを意識する(意識性の法則)
2.1つの個所を20秒以上伸ばす(20~60秒)
3.呼吸を止めないようにする
4.反動をつけず、痛みを感じない心地よい程度で伸ばす